チャオ君とカラス(前編)から続く
しかし、それであきらめるようなカラス君ではありません。何とかチャオ君のしっぽを引っ張って、お皿から引き離そうとします。

-おい、にいちゃん。そこどけっ。
ぷちっと、チャオ君のしっぽの毛がむしりとられました。

でも、チャオ君は身体の向きを回転させながら夢中になってえさを食べ続けています。
-こいつ、しぶといやっちゃ。
きらりとカラス君の目が輝きました。どうやら、次の作戦を思いついたようです。

そう、カラス君の作戦とは一匹で駄目なら、二匹で行動しようというものでした。

さっきのカラス君は、もう一羽のカラス君に指図して、こう言いました。
-そっちとちゃうで。後ろや。後ろへ回りこまないかん。
カラス君の声がなぜか、関西弁で聞こえてきました。
-ラジャ。

トントントンとスキップをするように、もう一羽のカラス君は大きく反対側へと回りこみました。
-配置完了。
-ほな、行くで~。いっせいーの・・・

二羽のカラス君は、チャオ君のしっぽにかみついて毛を引きちぎりました。それを見ていたギャラリーの人たちからも悲鳴のような声が上がります。

それでも、チャオ君はえさを無心に食べ続けます。ど根性レッサーパンダの面目躍如です。
-何や、こいつ、攻撃がきけへんで。
-何回でもいてしもたれ。皿から離れるまで。
それにしても、カラスは何とも頭のよい動物だと感心しました。金属の皿ごとえさを奪おうとしたり、仲間と連携し、背後から回り込むことで自分よりも大きな敵からえさを奪おうとするのですから。

草の上には、どんどんとむしられたチャオ君のしっぽの毛が散らばって行きます。かわいそ~という女性の声がしました。
この攻撃パターン、どこかで見たことがある気がしました。そう、あの「ジュラシックパーク」の中に出てくるヴェロキラプトルの攻撃パターンそっくりです。この時ほど、カラスの顔がまるであのダースベーダーのように凶悪に思われたことはありません。

-お前ら、うるさーい。
とうとう、業を煮やしたチャオ君が後ろを振り返ると、一瞬だけカラス君たちは離れます。しかし、チャオ君の目が皿の方に行くとまた同じ攻撃を繰り返すのです。
こうして、チャオ君と二羽のカラスの壮絶きわまりない戦いはチャオ君が皿の中を空にするまで続いたのです。
(おしまい)
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2007/02/10 11:53
とても、たのしかった~。
毛をむしるんですね。この関西弁が面白い。
わたしもよく、鴨やおしどり眺めて・・。
でもストーリーなんてじぇんじぇん、描けません。
いったいなにかんがえてるんだろうねぇ~。
もっとこっちにおいでよ。それじゃ遠すぎて写せないよ~。
あ、またもぐったー!!
ばたばた・・よ~し!パシャ。
はい。自分のせりふだけ・・。
2007/02/10 13:26
こんな事してると、チャオ君の尻尾、ぼろぼろになっちゃいます(^^;
カラスは頭の良い鳥さんなんで、見てて飽きないですね。
しかも、好奇心旺盛で人懐こいんで、じっとしてると寄って来てくれます。
2007/02/11 01:12
○torisan
台詞は勝手につけていますが、ストーリーは事実そのまんま東です。
たとえば、二羽目のカラス君は最初からうろちょろしているのですが、その登場の時期を遅らせとか、単純化するために編集を加えているくらいですね。
○やまとさん
私も、同じようなイメージを抱いていたのですが、このシーンを見て考えが変わりました。やはり、獰猛な猛禽類というイメージ。ヒッチコックの「鳥」みたいに何羽もで連携して襲いかかられたら、人間でも太刀打ちできないでしょう。あのくちばしは凶器そのものという感じですね。
2007/02/11 07:54
2007/02/12 22:59
カラスは暑さ寒さにも強いし賢いし、シロクマの餌を横取りしたり、毛をむしっちゃうぐらいだから、レッサーパンダから奪い取るのは楽勝だろうなぁ。
しかし、チャオくんもなかなか根性あるじゃん(^^)v
ここに黄太郎くんがいた時はカラスに好き放題されてたから…
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by bake
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